茨城県古河市において、お手伝いさせて頂いた物件です。
住宅以外の建物もお手伝いさせて頂くこともあります。
目次
経緯
通常、コンビニエンスストアは、
直営店若しくは、個人事業主により
営まれている形が多いですが、
このセブンイレブンの運営は企業が
行っておいます。
茨城県古河市を中心に
セブン・イレブンを数店舗運営しており、
その他にも多くの飲食店をお持ちの会社です。
今までセブン・イレブンを経営してきた経験から
もっと、大規模な店にしても
経営が成り立つとの社長判断で
企画されてものです。
セブン・イレブン本社と社長さんとの
激しいバトルの末、大規模セブン・イレブンは
本社からの許可が下り、プロジェクトが始まりました。
ただ、このセブン・イレブンは
通常の規模ではない為
セブン・イレブンの本社と契約している
設計事務所では、設計できないということから
僕のところに、お仕事の依頼がありました。
構造
セブン・イレブンの店舗は
独自の工法を持っており、通常の店舗は
その規格で建てられています。
鉄骨造ですが、確認申請に
構造計算が必要としないギリギリのサイズで
できています。
それにより、確認申請に要するコストと手間、
そして時間を減らすことが目的です。
規格品のセブン・イレブンは細い柱と梁を
木造の家のように細かく配置しているようですが、
このセブン・イレブンは、太い柱と梁により
構成されています。
オフィスビルや、高層マンションと同じ造りです。
社長さんのこだわり
『トイレの汚い店には、お客様は来ない!』という
社長さんのこだわりにより、
この会社が運営する店舗は、
どの店も、トイレのデザインに力をいれています。
社長さん自らがデザインの立案をされています。
その案を基にアレンジし図面化していきました。
下にトイレの写真を貼っておきますので
是非、ご覧下さい。
トイレへのこだわりは、
社長さんのこだわりのほんの一部です。
店舗の随所にアイデアが詰まっています。
運営方法や、人材育成に関しても、
細かいところまで研究されていて、
お話を聞いているだけでも
勉強になります。
店舗内には青果コーナーがあります。
最近では珍しくはないですが、
この店ができた当時は
他で見かけたことはありません。
仕入れも、社長さんご自身が
早起きして、遠くの市場まで買い付けにいきます。
その辺のスーパーには負けないほどの
品数と鮮度です。
通常のコンビニエンスストアの正面の硝子部分の上部には
火災時の排煙の為に開放できるように窓がついています。
しかし、このセブン・イレブンは見た目をスッキリとさせたいという
思いから、付けておりません。
排煙窓は側面と裏面の人目の付かないところにだけ
こっそりと付けてあります。
サッシの色もステンカラーを使用しています。
当時のセブン・イレブンは、ブラウン色が基本でしたが
ここも社長さんが本社と戦い、
この色を承認してもらいました。
その後、セブン・イレブンのデザインの見直しで
この色が使われるようになりましました。
もしかして、ここの店舗がカッコよかったから?
っと、勝手に思っています^^
他にも、通常店舗とは違うデザインが
随所にあります。
住宅とは違い、完成後も誰でも見に行くことができるので
ご興味のある方は是非、見学に行ってみてください。
トラック運転所のオアシス
特筆すべきが、もう一点。
駐車場の広さです。
日本一長い国道4号線に面していることから
大型トラックの往来はとても多いところです。
ちなみに、国道4号線は、
東京都中央区日本橋から
青森県青森市まで
総延長742 km もあります。
ちいさなコンビニエンスストアですと
大型車の駐車は不可能です。
街道沿いのお店でも、大きな車体ですと
停めるのに苦労するところも、少なくないですね。
ここのセブン・イレブンは、とにかく広いです。
こちらも写真を貼っておきますので、ご覧下さい。
建物について
概要
※ 構 造:鉄骨造(ラーメン構造)
※ 敷地面積:2721.05㎡
※ 延べ面積: 269.49㎡
※ 階 数:地上1階
※ 地盤改良:改良ナシ・直基礎
建物写真
こちらからご覧ください。
あとがき
住宅もそうですすが、店舗の設計も
建物を使うかたの思いが強いので
設計するのは、とても楽しいです。
まさか、自分が個人商店ではなく
コンビニエンスストアを手掛けるとは
思ってもいませんでした、
凄く貴重な体験をさせて頂きました。
建物紹介ではなく、お店紹介になってしまいましたね^^
PS.
古河方面にドライブの際には、
是非こちらのコンビニにて、
休憩していって下さい。