花粉症対策どのようにされていますか。
外出時にはマスクや防護眼鏡で防いでいる方を
多く見かけますね。
家の中ではどうされていますか。
これから家をつくるのであれば、
花粉の対策も考えながら進めていくといいでしょう。
いかにして花粉を室内にいれないようにするか、
それがポイントです。
目次
玄関
花粉を入れない為に窓を一切開けないでおくことは可能ですが、
玄関を開けないで生活をするのは不可能です。
外に出ないで生活することは無理ですよね。
仕事は自宅で、買い物は通販でという方もいるかもしれませんが、
非常に稀ですよね。
玄関ドアを開けている間に入ってくる花粉をどうするか。
外出時に衣服に付着した花粉を家の奥まで入れない為には
どうしたらよいのか考えてみましょう。
風除室
北海道や東北、北陸の雪の多い寒い地方で
よく目にしますね。
関東でも北の方にいくと風が強い場所があるので、
郊外のコンビニエンスのエントランス前にも
設置していある店舗もあります。
住宅の場合は、通常の玄関の前に
サンルームのような囲いを設けています。
寒気を室内に入れない為のものですが、
もちろん花粉や埃の侵入防止にも役に立ちます。
玄関のつくり
しかし都心部ですと土地の広さがあまりないので
建蔽率・容積率の関係で余分に部屋を作ることは
困難な事が多いです。
そのような場合は
玄関とその奥に続く廊下等の間に
建具を設けるという方法があります。
玄関部分を風除室にしてしまうということです。
そして、外で着ていた上着はそこで脱いでしまい、
外套掛けに掛けてしまいます。
その場に粘着カーペットクリーナー(いわゆるコロコロ)や
ハンディー掃除機を置いておき、
花粉や埃を除去してしまいます。
ズボン等にも沢山付いてきますので、
念入りに取りましょう。
ご自身は花粉症でなくても、
ご家族に花粉症で悩まれている方が
一人でもおいでのようでしたら、
家族全員で協力してあげて下さい。
玄関もしくは玄関ホールに
手洗い器を設置するのも有効です。
手や顔、そして髪の毛にもいっぱい付着しています。
その場で髪の毛を洗うことは無理ですが、
濡らしたタオルを硬く絞ったもので髪や顔を
拭くだけでも大分ちがうでしょう。
いかにして、家の中に持ち込まないかが肝心です。
水際対策っていうヤツですね。
洗濯物干し室
洗濯物を外部に干すのも良くないです。
濡れた衣服は乾いたものより花粉がよく付きます。
折角キレイに洗ったのを
わざわざ花粉まみれにするようなものです。
となると室内に干すことになりますが、
リビングや寝室に干すのは
あまり気分のよいものではありませんね。
できれば、洗濯物を干す部屋を作ってあげる事がベストです。
脱衣室を多少大き目につくり、
そこを洗濯室を兼ねてつかうのもいいと思います。
洗濯機と同じところにあるので、
家事導線も短縮され一石二鳥です。
通常、水廻りは北側に配置することが多いですが、
ご自身またはご家族の生活パターンを
よく考え部屋の配置を考えて見て下さい。
寝室を南側につくる必要はないかもしれません。
その名の通り寝室は寝る為の部屋です。
太陽が出ていないときに居る場所です。
お子様が使う部屋でしたら、
明るいうちから勉強したり、
遊んだりということもあるでしょうが、
ご夫婦の寝室はどうでしょうか。
休日は家にいることも多くなるでしょうが、
リビングにいる時間がほとんどだったりしませんか。
でしたら、日の当たる部屋を洗濯室にする
という選択肢もありなのではないでしょうか。
上手にプランすると日の光を浴びながらの入浴も可能になります。
休日、遅く起きて、のんびり朝風呂なんて最高ですね。
どうしても北側に配置することになっても、
屋根の形状を工夫し南向きの高窓を
設けるという方法もあります。
衣類乾燥機
洗濯物を乾かすのに便利なものは、
やっぱり衣類乾燥機ですね。
洗濯機と兼ねているものが多いですが、
乾燥機は別にあったほうが便利です。
洗濯物の多いご家庭ですと、
洗濯→乾燥→洗濯→乾燥→洗濯→乾燥
という工程にとてつもない時間を要します。
乾燥機が別にあれば、
洗濯と乾燥が同時にできるので、
時間の節約になります。
そして、乾燥時間の速さ、
仕上がりの良さを考慮すると
ガス乾燥機が素晴らしいです。
電気衣類乾燥機と比べると、
とても早いです。
そして光熱費も掛りません。
運転中、常にガスを燃やしている訳ではありません。
一定の温度より下がるとガスを燃焼させて温度を上げ、
温度が上がると消えます。
フルオートの給湯器を連想していただけるとわかり易いと思います。
お風呂の温度が下がると追い炊きが始まり、温度があがると消えます、
そして冷えてくるとまた追い炊きが始まります。
ガス乾燥機も電気を使います。
モーターを回しドラムを回転させて
中の衣類をかき混ぜるためです。
しかし発熱に電力を使うわけではないので
電力はあまりかかりません。
給気口
現在の建物は24時間換気が法律により定められています。
住宅の場合は1時間で室内の空気の半分以上が
入れ替わらないといけません。
換気をするには外に出す空気の量と同量の空気を
外から入れないといけません。
そのために給気口を設けます。
この給気口がただの穴だと、花粉も埃も虫もなんでも入ってきます。
そこでフィルターを付けてそれらの侵入を防止するわけですが、
安価な商品ですとフィルターの目が粗いものもあるので
花粉やPM2.5など、ガンガンはいってきます。
気密性能の低い家も、同様に入ってきます。
しかもどこから入ってきているのかまったくわからないので、
止める方法はありません。
気密性能を高め、高性能のフィルターが付いた給気口を使用することが肝心です。
加湿器
室内の湿度を保つことも重要です。
軽い花粉は乾いた状態だと、部屋中を浮遊しています。
誰かが動く度に舞い上がります。
ある程度の湿度があれば、
花粉も水分を帯び下に落ちてしまいます。
落ちた花粉はこまめに掃除して除去してください。
体質改善
いえづくりとは関係ないのですが、
耳よりな情報をお伝えします。
薬局や医療機関で渡される花粉症の薬の多くは対処療法です。
つらい症状を緩和するのが目的であり、
花粉症を治すものではないようです。
僕の知人で長年、花粉症に悩んでいた方がいるのですが、
ある事を3週間ほど行ったら完全に花粉症の症状がなくなったそうです。
症状がなくなってから4~5年経ちますが、
いまも花粉によるアレルギー症状はないようです。
そのある事というのは、鼻うがいです。
水泳の時間に水が鼻に入って痛い思いをした経験がおありの方は、
ひどく嫌がるのですが、きちんとした方法で行えば楽にできます。
それを毎日、3週間。これだけだそうです。
新しく何かを習慣にするのは大変ですが、
もともと行っている習慣にプラスすることは、
それほどツライことではないです。
たとえば、朝起きて、歯を磨いて、顔を洗って、その流れで鼻うがい。
帰宅して、手を洗って、うがいをして、その流れで鼻うがい。
そして、テレビやネットで花粉情報を見ないこと。
見てしまうと、
「あぁ今日は花粉が多いのか~。また具合が悪くな~」と
自己暗示に掛ってしまうそうです。
そして、マスクをしている人を見かける度に
「花粉がおおいから、皆マスクしてるんだな~」
というふうに考えない事が良いようです。
風邪でもひいたるのか?顔がばれるとヤバイ人なのか?
と考え、”マスク=花粉症対策”という発想を消すことも大切だとか。
自分が花粉症ということを忘れる。
この世に花粉によるアレルギー症状なんてものは存在しない!
と思い込む。
この暗示がとても大切のようです。
この方法を聞いた、他の知人もひどいアレルギーだったのですが、
”騙されたと思ってやってみる!”っと、これを実行し、そして完治しました。
「疑ってごめん」そして「教えてくれてありがとう」と言っておりました。
僕は幸いにして花粉症のアレルギー症状は
発症したことがないのですが、
もし症状が現れたら、すぐに実行しようと思っています。
鼻うがいが楽にできる方法も伝えておきます。
コレです。
おわりに
花粉によるアレルギー症状に悩んでいる方に限らず、
チリや埃を家の中に入れないようにするという事は
快適に暮らす為には考えなければいけないと思います。
黄砂やPM2.5、さらに細かい粒子の物質も
多く飛来する時代になってきました。
不審者や泥棒だけでなく、
目には見えない侵入者に対しても備えておきましょう。