expand_less 工事費を決める上で重要なこと。予算を掛けるべき箇所、削れる場所②

工事費を決める上で重要なこと。予算を掛けるべき箇所、削れる場所②

前回のブログ、
工事費を決める上で重要なこと。予算を掛けるべき箇所、削れる場所
お伝えし忘れた事を追記致します。

予算を出し惜しみせずに、良いものを使いましょう!
ということで、構造断熱、気密をお伝えしましたが
これも、『妥協できないな~』っと後になって
思いついたので、ここで追記させて頂きます。

それは、透湿防水シートです。

透湿防水シートって何?

あまり聞きなれない言葉なので
簡単に説明させて頂きます。

漢字を見れば理解できるように
湿気を通して、水は防ぐというシートです。

不思議な感じですよね。

秘密はシートにあいた小さな穴にあります。

もちろん肉眼では確認できません。
虫眼鏡でも無理です。

顕微鏡を使わないと見れないほどの
非常に小さな穴です。

この穴の大きさが微妙なサイズで
水蒸気は通ることができますが、
水滴になってしまうと通れないほどの大きさです。

なので同じ水分ですが、
雨は通さないのに、
壁の中に発生してしまった湿気は
外部に放出してくれます。

壁内の湿気

雨水の侵入を防ぐのなら
穴のない、傘やカッパのような
シートの方がいいじゃん!
と思うかもしれませんが、
湿気を通さないといけない理由があります。

気密性を高くすると、結露の心配がでてきます。

ひと昔前までの、日本の住宅では
気密性なんてものは考慮されておりませんでした。

気密という発想もないし、技術もありませんでした。

隙間がたくさんあったので
室内で発生した水蒸気は、知らぬ間に
勝手に外に逃げて行ってました。

思春期のやんちゃな男の子みたいですね^^

しかし、最近の住宅は気密性が高くなってきています。

あなたの身体からでる汗や、調理の際にでる湯気など
部屋の中では、おおくの水蒸気が発生しています。

その水蒸気の逃げ場がなく
外部の冷気に触れている窓や外壁で
結露することになります。

窓の結露は目に見えるのでわかり易いのですが
実は同じことが壁の中でも起ころうとしています。

この壁内の結露を防ぐために、開発されたのが
透湿防水シートというわけです。

水分を多く含んだ空気が結露するまえに
外に出してしまえということです。

隙間の多い住宅から、
透湿防水シートが張られる住宅なる前に
隙間もないが、水蒸気の逃げ場もないという
住宅が多く建てられた時期があります。

そのころの住宅は、壁内結露が激しく
躯体に多大な被害をもたらしました。

このような経験から、先人達が試行錯誤し
現在のように、外壁に通気層を確保したり
透湿防水シートを貼ったりという
方法が生み出されました。

外壁の防水性能

外壁の種類は沢山あります。
種類も値段も様々です。

劣化や雨漏り、メンテナンス性、見栄え等を考慮して
なるべく品質のいいものを選ぶことが最善です。

しかし、どんなに良い外壁材を採用しても
完璧に雨水の侵入を防ぐ事は困難です。

家の形状や、施工技術等に左右されます。

入ったきてしまった時のために
第二防衛ラインとして、透湿防水シートがあります。

仕上の外壁材よりも、透湿防水シートの性能に
期待したほうがいいかもしれません。

透湿防水シートの品質

外壁の種類も沢山ありますが、
透湿防水シートもいろいろあります。

多くのメーカーから販売されています。

雨漏りや結露が発生すると
家自体の寿命が短くなってしまいます。

なので値段だけで選ぶことは、とても危険です。

国の定めた保証期間と同じく、
10年という保証期間を定めている製品が
ほとんどです。

そんななか20年の保証を約束している製品があります。
自信の表れなのでしょう。

ここでは製品の特定はいたしませんが、
あなたがご自宅を建てられる際には、
設計事務所や工務店さんに
どのような透湿防水シートを採用するのか
きちんと確認することをお薦めします。

上の写真に商品名が映っていますけどね・・・

最後まで読んで頂きありがとうございました。
このブログを書いております”豊田”ともうします。
あなたに有益な情報はありましたでしょうか?
これからも、多くの情報を発信していこうと思っています。
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