expand_less 究極の贅沢 平屋の家

究極の贅沢 平屋の家

栃木県下都賀郡野木町において、お手伝いさせて頂いた物件です。

生活の全てをワンフロアーで完結
階段がないので、家の中のどの場所にも車椅子で行けます。

土地

Y様邸の土地は、昭和の頃に区画整理された区域で、
綺麗な四角形をしており、とても使いやすい敷地形状です。

ここは、Y様のお父様、伯父様の共有名義の土地でした。
今まで月極駐車場として使用していたものです。

今まで駐車場として借りていた方には、
工事中は他の土地に駐車してもらい、
完成後に、戻ってもらう事になっています。

住宅を建てるにあたり、
敷地等に余裕があるのなら

収益を確保できる方法を考える事は、
とてもいいことだと思います。

駐車場にしてもいいですし、
1階の一部を店舗として貸すのもいい方法です。

わずかでも収入があればローンの返済も楽になります。

都会でお住まいで、
車は乗らないので駐車場は
要らないという方もおりますが、

お住まいになるにあたり、支障がないのであれば、
プライバシーや安全性を確保しつつ
駐車スペースを設けるのもいい方法かと思います。

場所にもよりますが、月々数千円から数万円の収入があります。
ローン返済の一部にしてもいいでしょうし、
美味しいディナーにあててもいいでしょう。

プラン作成

Y様邸は、最初にお話しをうかがってから
着工までに1年かかりました。

とてもお忙しい方なので、なかなかお打合せの時間が
取れない状況でした。

僕のところにお見えになる前に
何社かのハウスメーカーともお打合せされていたようなので
Y様としてみれば、動き出してから住み始めるまでに
2年近く掛かったことになります。

PLANに1年かけることは、
ある意味いいことだと思います。

全ての季節を肌で感じながらP
LANができるからです。

半年でもいいでしょう。
冬→春→夏 あるいは 夏→秋→冬

暑い時期、寒い時期を感じながら計画できます。

夏に計画した家は、
暑さ対策には気を使いますが
寒さ対策が甘かったりします。

逆に、冬に計画をした家は、
暑さ対策がイマイチです。

建築のプロとして、
それぞれの対策のご提案はするのですが、

お施主様自身が肌で感じていただいたほうが、
こちらの提案の意味を
深く理解していただけます。

提案に対して、
「ん~そこまで必要かな?予算もないし、いらないんじゃないの!」

っということで却下される事があります。

そして、真夏や真冬になってから、
「やっぱり提案の通りにしとけばよかったね。」

っとなるわけです。

Y様との顔合わせは、僕の事務所の近くの喫茶店でしたが、
最初の打ち合わせは、新宿にある”リビングセンターOZONE”です。

家に関する多種多様なモノが見られるのでとても便利です。

物決めの際に訪れる方が多いですが、
僕は最初にそこに行きます。

具体的なモノはあまり見ません。

お施主様の好みを確認しに行きます。

大型の家具屋さんでもいいのですが、
今回は、”OZONE”を利用させて頂きました。

Y様は、ご夫婦でいらしてくれました。

どこのご夫婦もそうですが、
大概お二人の好みは違います。

大きく違うご夫婦もいれば、
細かいところが微妙に違うというご夫婦もいます。

打合せの後半のモノ決めの際に意見が分かれて
なかなか決まらない事もあります。

最初の段階で色合いや雰囲気の方向性を決めておけば、
PLANも楽に進みますし、後でもめることも減ります。

お互いの好みを正直に言ってもらい、
妥協点を見つけます。

そして僕は決定権がだれにあるのかを密かにリサーチします^^

”OZONE”を巡りながら、これからの仕事の流れを説明させて頂きました。
間取りの打ち合わせと並行して、キッチンやユニットバス等、設備機器の物決め。
床材や壁材等、仕上げ材の材質や色決め。をお願いすることになります。

口で言うだけですと印象に残りませんが、
実物を目の前にして、
「後日、こういった物を選んで頂くことになります。」

っと説明しておけば、事前に勉強して頂けるので、
物決めの際にとてもスムースに決まります。

勉強はしなくても、意識することにより
それに関する情報がお施主様の手元に
集まるようになります。
気付かないうちにに、脳が積極的に
情報を収集してくれます。
今まで、気にもとめていなかったものが
目につくようになってきます。

街を歩いていても、本やTVを見ていても
どんどん入ってきます。
脳は素晴らしい検索エンジンです。
キーワードを入力すると、どんどん探してくれます。

ちなみに、これをカラーバス(color bath)効果といいます。
color=色 / bath=浴びる
色の認知に由来する言葉ですが、
色に限った事だけではありません。

Y様邸のプランも、最初に3タイプ、提案させて頂きました。
A案、B案、C案 と作成し、
A案は却下、
B案のここはいいけど、ここはイマイチ、
C案はこのへんがいいけど、こっちがダメ
っという具合に進めていき、
最終的にB案とC案の折衷案となりました。

この時点で、細かい修正を入れると20~30パターンをかきます。
どの物件もこのくらい描かないと、理想の間取りは見つかりませんね。

出来上がった決定案はシンプルなものになりました。
一見するとササっと一瞬で仕上げた図面のように見えますが、
結構いろいろ試行錯誤しました。

話は前後してしまいますが、
Y様の御要望は平屋建てです。

老後の事を考えて、

上下の移動を控えたいとのこと、
家中どの場所にも
車椅子で移動できるようにしてあります。

平屋は最高の贅沢ですね。
土地が狭くてしょうがなく3階建てにする方も多い中、
ワンフロアーで生活できてしまうなんて…
こんな理想的な家に住めるのは羨ましい限りです。

扉は全て引き戸です。
玄関ドアも含めて全てです。

開口幅も可能限り広くしてあります。
特に浴室やトイレの扉は3枚引きにしてあるので、
とても広く開けることができます。

トイレの広さは1.5帖あります。
とてもゆったりとして使いやすいです。

用を足すときも広くて便利ですが、
掃除がとても楽にできると思います。

狭いところに無理やり手を伸ばして
掃除しなくても済むのはとても良いですね。

キッチンは当初、
最近人気の対面型のシステムキッチンでしたが、
少しでも部屋を広く使いたいということで、
対面式をやめて
壁に向かうように付けるシステムキッチンになりました。

料理をして、
そのままクルっと後ろを向けばダイニングテーブルなので
配膳も楽ちんですね。
食事中に、用意しわすれた調味料や、カテラリー等を
取りにいくのも、とても楽チンです。

このタイプのキッチンの場合、
食器棚の位置に困ることがあるのですが
大容量のシステムキッチンにすることで、
調理器具や食器類のほとんどが
システムキッチン内に納めることができ、
食器棚は必要なくなりました。

厨房の開放性は間取りにも、
暮らし方にもとても大きく影響します。

流行りやデザインで選ばないで、
生活スタイル、料理の種類、調理方法等

よ~く考えて選んでください。

揚げ物や、焼き物等、臭いや煙が多い料理を
頻繁にするご家庭は

他の部屋まで臭いが回らないように
気を付けなければいけません。

家中が油の匂いになってしまうこともあります。

キッチンが1階にあり、近くに階段がある場合は、
2階の部屋まで臭いが回ってしまいます。

建物について

概要

※ 家族構成:2人家族(ご夫婦)
※ 木造(軸組工法)
※ 延べ面積:74.52㎡
※ 地盤改良なし
※ 1階建
※ 耐震等級:3
※ 気密性(C値:0.3)
※ 断熱材(硬質ウレタン/FPコーポレーション
※ 工事費:2,000万~2,500万円

部屋

・キッチン
・ダイニング
・リビング
・主寝室
・脱衣室
・浴室
・トイレ
・ウォークインクローゼット

建物写真

こちらからご覧ください。

お施主様レビュー

Y様から頂いた感想です。

豊田様のおかげで、理想としていた新築の一戸建てが実現でき、
感謝しております。
設計を依頼したのは2018年春で、それから約1年間に渡り、
五月雨式な当方からの要望を受け入れて、
何度も設計を修正していただきました。
また、当方の小さな心配事についても相談に乗っていただいたり、
施工開始後も遠方から何度も現場に足を運んでいただき、
建築状況に問題が無いかを細かくご確認いただいておりました。
建物完成後は、建築確認申請書や住宅性能証明書などの
必要書類を綺麗に纏めていただいたおかげで、
当方の住宅ローンなどの各種手続きもスムーズに
進める事が出来ました。
感謝の念に堪えません。
今後ともよろしくお願い致します。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
このブログを書いております”豊田”ともうします。
あなたに有益な情報はありましたでしょうか?
これからも、多くの情報を発信していこうと思っています。
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お時間があるようでしたら、こちらも読んで頂ければ光栄です。

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